こあら通信

こあら通信 Vol.10

赤ちゃんの歯みがき

 

乳幼児を持つお母さんの多くが、赤ちゃんの歯みがきは、いつから、どのように始めたらよいのかと迷っているのではないでしょうか。

赤ちゃんの歯みがきは、入歯がはえはじめたらすぐに始めましょう。平均的には生後6か月前後で、下か上の前歯がはえ始めます。

土手から少し顔を出した入歯は、まだ柔らかい歯肉におおわれていて硬い歯ブラシは使うことができません。小さく切ったガーゼや、脱脂綿でていねいに歯をぬぐって、きれいにしてあげましょう。虫歯予防というよりは、お母さんが口の中や歯をさわること、それ自体に慣らすのが目的です。

もう少し歯がはえてきたならば、指サックの一部分がきわめてやわらかいブラシ状になった専用の歯みがき用具を使いましょう。

離乳食の時期になると、糖質の摂取量も増えるため、歯垢も明らかにみられるようになります。このころからは、乳児用のやわらかい歯ブラシを使い始める時期です。

お母さんは、足を投げ出した形ですわり、股ぐらに子供の頭をはさみ込んで、口をあけさせます。特に歯肉、上唇小帯、下唇小帯の部分を傷つけないように気を付けて、やさしくブラッシングしましょう。この時歯みがき剤は不要です。はみがき剤の代わりに、ごく少量のフッ素入りゼリーを歯ブラシに付けて利用する方法もあります。

ブラッシングを喜んで、機嫌よくやらせる赤ちゃんはごく稀です。泣き叫びいやがる赤ちゃんを見て、そこまでしてはかわいとうと思われるお母さんもおられるでしょう。しかしこの頃から歯みがきの習慣を確立しておくことは、将来に大きなプラスとなるのです。毎日欠かさず、夜寝る前だけでも赤ちゃんの歯みがきをしてあげましょう。

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